「心臓、心臓病について」を事前にご覧いただくと、さらに分かりやすいです。

心電図検査について
心臓は電気信号によって動いています。この電気信号を手足と胸に貼る電極で記録するのが心電図検査です。この検査により以下のことがわかります:

  • 心拍数の記録
  • 心臓が正しいリズムで動いているか(不整脈の評価)
  • 心臓の筋肉が正常に働いているか(狭心症、心筋梗塞、心筋症の評価)

身体への負担が少なく簡単にできるため、心臓病の初期評価としてよく行われる検査です。

どのようなときに行うか?
健康診断や診察で不整脈が疑われたとき、または息切れや胸痛の症状から狭心症や心筋梗塞が疑われたときに行います。高血圧症、糖尿病、脂質異常症がある方は、狭心症や心筋梗塞、心房細動などのリスクがあるので、定期的な検査が重要です。

ホルター心電図検査について
通常の心電図検査は記録時間は長くても数分程度です。より長時間の記録が必要な場合に、24時間記録できるホルター心電図検査を行います。この検査は特に不整脈の評価に役立ちます。

検査器具を取り付けて1日過ごし、翌日に返却していただく必要があります。2日間続けての来院が必要ですが、通常の心電図検査と同様に身体への負担が少なく、より多くの情報が得られる有用な検査です。

どのようなときに行うか?
動悸などの症状があるものの通常の心電図では検査時に症状がなく評価が難しい場合、また日常生活で特定の動作(食事や階段を上るなど)中に症状が出る場合に行います。
健康診断で期外収縮が指摘された場合、不整脈が1日でどの程度出現するかを調べ、心臓への負担や治療方針を検討します。また、不整脈治療後の再発確認にも使用されます。

最後に
心電図検査は身体への負担が少なく、さまざまな心臓病の初期評価に役立つ重要な検査です。心臓病は早期発見が重要です。必要なときは積極的に検査を受けましょう。